2011年10月10日
コイの語源について

魚名の語源について、ちょっと雑学を紹介します。
日本語では、鯉の字をコイと読みます。この魚をコイと呼ぶのは、この魚が赤色をしているという点にあります。
コイのコは、紅(コン)のことで、赤いという意味です。魚の字は、本来、「イ、ユ、ウ」と読んだりしますが、この場合はイの読みが適当です。
つまり、コイとは、紅魚のことで「赤色の魚」の意味であり、これが語源です。
興味深いことに、淡水の王魚とされるコイの名称の意味は、海の王魚とされるタイと同じ意味になっています。日本書記には「赤海鯽魚」という魚がでてきますが、これは「赤い海鯽魚」のことでタイのこととされています。
鯽魚とはフナのことですから、海鯽魚は「海のフナ」の意味になり、赤海鯽魚、すなわち、タイは「赤色の海のフナ」の意味になっています。
フナは、突然変異で変色し易い魚と言われ、コイはフナの突然変異から生まれたとされていますから、フナとコイとは親戚であり、また、すでに古代において、海水魚のタイと淡水魚のコイとは赤色の魚と考えられていたことが察しられます。(参考:魚名源より)
魚名の語源や由来なんかを紐解くと、なかなか面白いものです。
参考の為に、これからもちょくちょく紹介していきたいと思います。