2012年03月31日
野ゴイ

コイというとルアー釣りで、バスやナマズに交じって、釣れるケースに遭遇する人も多い。
コイは、雑食性で何でも食べる。水草、貝類、ミミズ、昆虫類、甲殻類、他の魚の卵や小魚など、口に入るものならたいていなんでも食べるほど貪欲な魚。
口に歯はないが、のどに咽頭歯という歯があり、これで硬い貝殻なども砕き割ってのみこむ。大きなものは野ネズミを大きな口を開けて丸呑みしてしまうという。
さて、このコイだが河川にいるコイには、漁師や釣り人などから、養殖され、放流もよく行われている体高の高いコイと、大きな河川に見られる体高が低いコイの性質が著しく異なることが古くから指摘されていたと言われる。
後者は野ゴイと呼ばれて前者の系統で野生繁殖しているものと区別されており、従来よりこの相違に注目する研究者も多くいたという。外来の体高の高いコイとノゴイは種レベルに相当する遺伝子の差があることが報告され、日本列在来の別種として新種記載の必要性も指摘されている。
その特徴として、飼育されたコイや放流されたコイは、流れのある浅瀬でも泳ぎまわるが、野生のコイは流れのあまりない深みにひそんでおり、産卵期以外はあまり浅瀬に上がってこないという。(Wikipedia参照)
福岡でもライオンズクラブがずいぶん前から、環境保全の為にコイの稚魚などを地域の河川に大量に放流しているだけに、河川に生息するそれらの多くは純粋な野ゴイではない。
最近では、パンを浮かせて釣るコ式釣りなどが流行っているが、実際、浅瀬で以外に簡単に釣れているという点からすると、大半は、本来の野ゴイではないような気がしている。
やはり、コイ釣りをするなら、深みに生息している純粋な "野ゴイ" というものを餌や仕掛けを思考錯誤しながら、じっくり狙う釣りがしてみたいものです。
Posted by mpfyh669 at 17:42│Comments(0)
│釣り
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