2011年12月29日
趣味の世界

一般社会では普段、誰もが色々な人たちと関わり合いをもちながら、生活している。時には、我慢を強いられ、こぶしを握りしめることも、人によってはあるかもしれない。
そんな厳しい現代に生き、浮世の寒風にさらされた者には、ひとときの安らぎを憶える趣味とは、一服の妙薬ではないかと思う。
人間は、誰でも楽しいことが好きなものだ。
ただ趣味も度を過ぎれば義務感になり、達成感だったり、他人の評価だったり…。やっぱり趣味というのは、あえていうなら責任感や重圧感から解放され、ぼけーっと何もしなくてすむ「時」を楽しむことが一番だと私は思っております。
だから極端に言ったら、寝るのが趣味!なんてのもありなのかと(笑)
さて私は釣りのほかにも、80年代のホラー映画の本やパンフレットとチラシを集めたりとかするのが好きで学生の頃から映画にハマっております。
今でこそCGの技術で特撮は何でもできちゃいますけど、70~80年頃は、アナログ時代であり、そんなホラー映画の全盛期だったと思っています。

この写真見て、釣りのブログなのに、えっ、ちょっと何コレ! きしょ! って思ったでしょうね(笑)
なんでホラー映画が好きなのかと言うと、映画、エクソシスト(1973)がキッカケ。この「エクソシスト」の特殊メイクアップをデザイン・製作したのはディック・スミスとその弟子のリックベイカー。
かわいい女の子が特殊メイクによっておぞましい悪魔に変貌してしまう…
今からおよそ30数年前に公開されたものだが、今観ても物凄いインパクトがある映画ではないかと思っている。特に、悪魔に体を乗っ取られたリーガンの首が360℃回転するシーンに至っては、当時大変話題になったので、ご存知の方も多い筈。

特殊メイクアップはメイクアップと名称にあるが、メイクアップだけが表現手段ではない。リアルな俳優に似せて作ったダミーヘッドや怪物などのモンスタースーツ、人間離れしたデザインのキャラクターを動かすメカニカル、アニマトロニクス等がある。

中でもモンスター系でインパクトがあるのは、遊星からの物体X(1982)というジョンカーペンター監督の映画。人間の頭部から足が生えたエイリンアンがクモのように動くシーン。どうやったらあんな物が造れるんか!
当時は、驚きと興奮を覚えた。


それから、リドリースコット監督のあの有名な映画「エイリアン」の生みの親は、現代シュールリアリズムの鬼才HRギーガー。
この想像力は、もはや凡智の及ばぬところ。そもそも想像し得ぬクリーチャーの発想が凄すぎ! そして、またそれを形にする特殊メイクアップアーチストたちも天才を超えて、もう変態に近い(笑)
いやはや薄気味悪い写真ばかりでごめんなさいね~。
ホラーとは、まさにアートであり芸術作品であり、ぼーっと見ているだけでも楽しいという事が言いたかったのね(笑)
ついついマニアックな話しになってスミマセン(汗)

さて話しはガラリと変わるが、あとホラー映画とは対極を成すお笑いも、無から有を作りだすアーチストではないかと思っている。
最近、ダウンタウンの「ごっつええ感じ」を懐かしくなってDVDを借りて見ているが、テレビで放送されてから、もう何年もたっているけど、松本人志のあのコントの想像力というか発想が、天才的で今更ながら凄いと思う。

お笑いというジャンルも、腹を抱え捩りながら、今、この瞬間を楽しむことに尽きる。
多くの人は皆、そんな映画を見て涙を流したり、手に汗握ったり、好きな音楽を聴いて心踊らせたり、本を読んで感動したりしながら喜怒哀楽における正負のバランスを保っている。
夜な夜な出歩き,職質を受け、不審者に間違われながらも懲りずにナマズ釣りへ出向くのもそう(笑)
厳しい現実から、ふと目が離れ、自分の好きな事を自由に健全に楽しめるって幸せな事ではないでしょうかね。
酒や色、ギャンブルに溺れる者もいる世の中ですから…。
当たり前のようで、実は当たり前ではない。
趣味の世界を持てるなんて、ホント有り難いことでやんす♪
