違うバイト

mpfyh669

2011年10月24日 22:13


今回も住宅街を通る川へ出かけました。

この場所での釣りは、非常に気を使う。
なぜなら、ここは人通りの多い街なのであります。


こんな所で夜中にひとり釣りしていたら、怪しまれるに決まっている。
私の友人は、身を屈めながら、目立たないように釣りをするとかえってよくないと言っていた。なぜなら、彼は、以前ここで大変な目に遭った。


片方の川のギリギリ近くに、マンションのベランダがあるものだから、人の目に止まらぬように、身を屈めながら釣りをしていたら、ガラガラっと窓が開いて、

アナタ、ソコデナニシテルノ!

シタギドロボウネ!! 



って、外人の女性から大声で叫ばれたらしい(笑)


身を屈めて竿を持っていたのを、ルアーに引っかけて、下着を盗む道具と勘違いされたらしい(爆)
さすがに、そんな恥ずかしい目には、会いたくないわなぁ。


そんな話しをふまえた上で、とにかく、怪しまれないように堂々としていれば疑われることもない!てな具合で釣りをはじめた。
下着泥棒に感違いされないように、歩道側から狙うことにした。(笑)

そしたら、ご近所のおじいさんがやって来て、


「ほ~ここで何が釣れよりますかなぁ?」


と訪ねてこられた。


少し話しをしたら、堰を切ったかのようにご自分の身の上話しを語りはじめたのであります。しばらくの間、このおじいさんの単独ライブ。

自分の事を話すだけ話したら、満足して帰って行った。

「ふぅ~!」


やっと帰って行ったので、これで心おきなく楽しめると思っていたら、こんどは違うおじいさんが近寄ってきて、

「ここで何が釣れよりますかなぁ?」って。



……





うっうっ、釣りができましぇん…。



そう、ここは、街行く人たちの散歩コースになっていたのだ。よく見ると沢山のジャージ姿の人たちが、川の傍を早歩きで歩いております。

次から次へと、このお爺さんの顔見知りの人たちが寄って来て、大きな声で立ち話しをはじめる。

「がはははは!」 「がはははは!」 「がはははは!」 

夜中に老人たちの高笑いが響き渡る。



撃沈…。



ナマズのバイトではなく、違うものがバイトしてきたよ…(笑)

別の場所に移動して、ゆっくり釣りを楽しんだのは言うまでもない。




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